山形印刷(無錫)有限公司ESG総括
ESGとは企業発展の理念及び持続可能投資の実践おいて、環境、社会、ガバナンスなどの観点からの配慮が必要という考え方です。この考え方は2004年に国際連合環境計画が提唱して以来、常に国際社会から広く注目を集めてきました。現在ESGは、企業の持続可能な発展における情報開示枠組みにて国際的な主流となっています。また、質の高い発展を求める企業において、中核的な枠組みかつ内在的な要求となっています。
ESGは、環境(Environmental)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の3つの英語の頭文字を組み合わせた言葉です。
山形印刷(無錫)有限公司においても、持続可能な発展の概念を経営管理に次々と取り入れています。持続可能な発展のためのマネジメントシステムを改善していき、ステークホルダーとのコミュニケーション及び交流の強化を続けることで、持続可能な発展にて直面する環境、社会、ガバナンス等の問題に効果的なソリューションを提供します。現在当社では以下の具体的な措置を講じています。
環境(E):主に気候変動、資源の利用、廃棄物の管理、環境がもたらす機会をどのようにして獲得するかに関連
山形無錫は2003年の工場建設よりISO14001環境マネジメントシステムを構築し、法人代表者が最高責任者となって環境部門を統括管理しています。厳格に法律や条例の要求に従い環境活動や管理を進め、日頃の生産・経営管理において環境管理及び化学物質管理を実践しています。
- クリーンな原材料を採用することで、原材料からの環境負荷を低減します。
- 低VOC環境配慮型印刷用インキ
- イソプロピルアルコールの使用を中止し、準水系洗浄剤などの低VOC有機溶剤の使用に変更
- 再生紙の使用:OBM再生紙、雷鳥再生紙、稲わらパルプ紙、コールドセット型環境配慮紙、OJI再生上質紙
- 安定した表面加工の効果を得ると同時に脱プラスチックを実現するため、プラスチックフィルム用水性インキの代わりとなるプラスチック代替ワニスの使用を推進
- 大判包装向けパイプ集中インキ供給システムを採用したことで、小型インキ用タンクにおける有害廃棄物の量は大きく削減されます。
- 生産工程における工業廃水を専用設備により回収して再利用することで、水資源の利用効率を大幅に向上させ、有害な廃液の処分量を減少させます。
- リサイクルボックス活動の実施
- 2022年にFSC森林認証を再び取得したことで、持続可能な森林経営と管理を実践する一員となりました。
- 2024年にSBTi科学に基づく目標設定イニシアチブに認定され、2030年までに42%排出削減することを目標として設定しました。
- 当社は屋上に太陽光発電を設置し、クリーンエネルギーを使用しています。現在、クリーンエネルギーが占める割合はおよそ20%となっています。
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- 蒸気の使用を中止し、透湿膜式による加湿に変更
- LED照明を100%使用し、公共エリアではセンサーライトを使用
- 毎日1時間の消灯運動
- 毎年、CDPプラットフォーム及びEcoVadisプラットフォームにて山形印刷における炭素排出データと持続可能な経営に関する情報を公開しています。
社会(S):どのようにして企業が、従業員、顧客、サプライヤー、コミュニティなどの各方面におけるステークホルダーと良好な関係を構築し、影響を与えているかを反映したもの
山形無錫は社会的責任管理制度及び関連文書を制定し、人権、労働などの社会的責任における管理を次々と改善していきました。
- 民主的な管理の推進、結社の自由の維持のため、労働組合及び党支部を設立
山形印刷(無錫)有限公司労働組合、党支部組織による多彩なイベント
- 積極的に集まった従業員は、植樹、ゴミ拾い等の環境保護活動に参加しています。
2024年山形印刷(無錫)有限公司党支部及び労働組合が共同で参加する植樹活動
- デジタル化されたマイクロレクチャーにより、専門スキル、品質管理、社会的責任等の知識を網羅した全方位型学習を展開します。
- 自主的な公益活動についても積極的に展開しています。当社では10年以上、毎年定期的に学生支援のための寄付を山間部貧困地区の子供に向けて実施し、社会の隅々まで愛と温もりを届けています。
2020年山形印刷(無錫)有限公司による「青空の下の愛」暖冬活動
2023年山形印刷(無錫)有限公司による「青空の下の愛」暖冬活動
- BSCI、SMETA認証のための監査を完了しました。
BSCI監査結果(B)
SMETA監査に合格
ガバナンス(G):会社の管理構造、コンプライアンス、リスクマネジメント、内部統制等の鍵となるガバナンス要素を含む
コンプライアンス管理制度を整え、業務パートナーのコンプライアンス意識と段階的な研修の開始を上流サプライヤーに伝えることで、コーポレートガバナンスを完全なものとし、リスクマネジメント・コントロールの強化を図ります。
ESG推進の一環として、みずほ銀行のグリーン預金を通じ、企業の剰余金を再生可能エネルギー及び省エネ産業等の環境改善に有効なグリーンプロジェクトに投入することで、間接的にグリーンローンへ資金を提供し、ESGへの投入及び低炭素化並びにエネルギー排出量削減といった目標を実現します。